大失態を演じて笑いものになってくれたアドビは,あまりにもかわいそうなのでもっと罰を受けるべきだ;-P。いろいろ,やろうかな。
アドビ・アクロバット・イーブック・リーダーの著作権を無効にするソフトを販売してデジタル・ミレニアム著作権法(DMCA)違反に問われていたロシアのエルコムソフト社の裁判で,エルコムソフト社無罪の評決が出た。ソフトの販売が法に抵触すると認識していたかどうかが最大の理由となった。
もともとDMCAがわけわかめな法律なので,それに抵触するかどうかなど,考える必要もない。エルコムソフトは面倒だから販売をやめただけで,これに違法性なんかあるわけがないとしてリリースしたに過ぎない(違法だと知らなかった,という弁護士の言葉はもちろん詭弁だ)。なぜ,購入した電子ブックのバックアップをとってはいけないのか? まともに答えられる人がいるなら聞いてみたいものだ。
そもそも,FBIにドミトリー・スクリャロフ氏の逮捕を要請したアドビが,一部からの猛反発を受けてほうほうの体で逃げ出したのだから,なぜいまだにこんな裁判が行われているのかがわからない。それでなかったことにしているアドビの責任は,消えるわけがない。MSなどより,もっとクズ呼ばわりしていい企業だ。無罪の判決が出たのはアドビが逃げ出した時点で決まっていたことだが,なんとも馬鹿馬鹿しいやりとりに付き合わされたエルコムソフトは,こちらは本当にかわいそうだ(過去記事1,2)(アクロバット・リーダー2.2で動作し,暗号化された内容の25%を解読するアドバンスド・eブック・プロセッサーのトライアルバージョン,DL)。
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